コラム

カット野菜の購買動向 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

カット野菜の購買動向 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

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 株式会社ショッパーインサイトでは、半年に1回食品スーパーマーケットにおける消費者の購買行動をまとめており、先日2015年10月〜2016年3月の購買行動レポートを発刊しました※1
 レポートでは、各カテゴリーにおける2015年下半期の各カテゴリーの購入経験率(期間中に1度でも当該カテゴリーを購入した人の割合)、一人当たりの購買金額を算出しています※2。その中でも、前年同期と比べて、購入経験率、一人当たりの購買金額がともに大きく上回った農産カテゴリーを抜粋しました。

2015年下半期の購入経験率・一人当たり平均購買金額

※カット野菜ミックス…複数のカットした野菜を混ぜ合わせたもの

 すると、カット妻物、カット野菜ミックスといった、カット野菜の購入経験率や平均購買金額が高まっていることがわかります。2016年上半期に入っても、増加傾向は続いているようです。そこで、rsSMデータを用いてもう少し詳しくカット野菜ミックスの購買動向を分析しました。
 全体で購入経験率が高まっていますが、その中でもどの性年齢の購入経験率が高いのかを見るため、性年齢別の2014年6月、2015年6月、2016年6月の購入経験率を集計しました。その結果、どの性年齢でも高まっていることがわかりますが、その中でも、男性20代、30代の購入経験率が高いことがわかります。この世代は、食品スーパーに占める来店者数としては、決して多くないことから、来店促進には重要なカテゴリーといえるでしょう。

性年齢別購入経験率

 それでは、男性20代、30代はいつカット野菜ミックスを購入するのでしょうか。この世代に限定した日別トレンド分析を行い、曜日別に集計し、2014年6月と2016年6月で集計しました。すると、平日よりも土曜日、日曜日の購買点数が多いことがわかりました。平日の時間がない時よりは、比較的時間のある週末にカット野菜を用いて調理を行っているようです。

曜日別カット野菜トレンド分析(点数)

※2014年6月:2014年6月9日(月)〜29日(日)
※2016年6月:2016年6月6日(月)〜26日(日)

 購入する曜日に大きな変化はありませんでしたが、購入する調味料には変化が見られます。下記はカット野菜ミックス購入者の期間併買分析を2014年6月と2016年6月で集計したものです。2014年6月にカット野菜ミックスを購入した20代〜30代男性2,281名のうち、24.7%は2014年6月1カ月間に何らかの中華加工調味料を購入していました。
 この結果と比較して、2016年6月を見ると、中華加工調味料やパスタソースに加えて、醤油や洋風加工調味料の期間併買率も高まっています。これにより、20代、30代男性がカット野菜を用いた料理を作る際のバリエーションが広がったことが伺えます。今後も手軽に利用ができるカット野菜の需要は高まると思われ、カット野菜利用者のニーズに応じた調味料の展開が重要になるでしょう。

カット野菜の期間併買分析
  • ※1・※2.本レポートの詳しい概要はレポーティングサービスをご覧ください
  • ※3.しょうが:おろししょうが、きざみしょうが、粉末しょうが、チューブ入りしょうが

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