コラム

2016年度上半期の購買行動 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

2016年度上半期の購買行動 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

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 株式会社ショッパーインサイトでは、半年に1回食品スーパーマーケットにおける消費者の購買行動をまとめており、このたび2016年4月〜9月の購買行動レポートを発刊しました※1。今回のコラムでは特に注目される動向をご紹介します。
 まず、来店客一人当たりの2016年4月の平均来店回数、来店日数、購買金額、客単価、1回当たり平均購買点数を整理しました(平均購買金額、客単価は税込)。

2016年4月の購買動向

 すると、平均購買金額や客単価等は前年を上回ったものの、平均来店回数と購買点数が前年を下回りました。来店回数は前年を下回りました。
 月別の平均購買点数、客単価の推移を見ると、購買点数は前年を下回る月が多くなりました。客単価も8月以降前年を下回っています。

月別購買動向

 次に、カテゴリー別の上半期の動向を分析し、期間中平均購買金額(一人当たり)や、購入経験率(期間中来店者のうち購入したことのある人の割合)がともに前年を大きく上回ったカテゴリーを抜粋しました。かいわれや飲料_他などがあげられます。かいわれはかいわれ大根、スプラウト類など、飲料_他は、甘酒、くず湯、しょうが湯などで構成されています。特に「村上スプラウトブロッコリー20g」「サラダコスモブロッコリースプラウト1束」などブロッコリースプラウト、「メロディアン甘酒195g」「森永冷やし甘酒190g」「プラス糀米糀からつくった甘酒125ml」など甘酒の販売金額が増加しました。

上半期カテゴリー別購買動向(増加率の大きなカテゴリー)

 一方、期間中平均購買金額(一人当たり)や、購入経験率(期間中来店者のうち購入したことのある人の割合)がともに前年を大きく下回ったカテゴリーを抜粋しました。キャベツ、白菜といった多くの農産があげられます。天候不順による価格高騰の影響を受けたようです。また、食用油※2も減少していますが、これは前年に大幅に販売金額が増加したえごま油やココナッツオイル等に落ち着きが見られたことが影響しているものと推測されます。

上半期カテゴリー別購買動向(減少率の大きなカテゴリー)

 野菜高騰による影響は他のカテゴリーにも及んでいると思われます。野菜と一緒に購買されることの多い調味料カテゴリーの影響に関して、次回はご紹介したいと思います。

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