コラム

2016年度下半期の購買行動 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

2016年度下半期の購買行動 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

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 株式会社ショッパーインサイトでは、半年に1回食品スーパーマーケットにおける消費者の購買行動をまとめており、このたび2016年10月~2017年3月の購買行動レポートを発刊しました※1。今回のコラムでは特に注目される動向をご紹介します。
 まず、来店客一人当たりの2016年10月の平均来店回数、来店日数、購買金額、客単価、1回当たり平均購買点数を整理しました(平均購買金額、客単価は税込)。

2016年10月の購買動向

 すると、平均来店回数は前年を下回ったものの、平均購買点数や客単価が上回ったこともあり、平均購買金額も前年を上回りました。
 月別の平均購買点数、客単価の推移を見ると、購買点数は前年を下回る月が多くなりましたが、客単価も前年並みや前年を上回りました。商品単価が上がっていることが想定されます。

月別購買動向

 次に、カテゴリー別の上半期の動向を分析し、期間中平均購買金額(一人当たり)が前年よりも10%以上増、購入経験率(期間中来店者のうち購入したことのある人の割合)が前年よりも0.5ポイント増のカテゴリーを抜粋しました。
 カット野菜や惣菜など簡易食材や、米国産牛のような価格の安いカテゴリーへの購買が進んだ中で、舞茸、飲料_他が金額、購入経験率ともに前年を上回りました。
 舞茸はテレビで取り上げられる機会が多かったことがプラス要因としてあげられます。飲料_他は、甘酒、くず湯、しょうが湯などで構成されていますが、近年甘酒への需要が活性を呈しており、2016年上半期に続いて購買金額、購入経験率ともに増加しました。

下半期カテゴリー別購買動向(増加率の大きなカテゴリー)

 一方、期間中平均購買金額(一人当たり)が前年よりも5%以上減、購入経験率(期間中来店者のうち購入したことのある人の割合)が前年よりも0.5ポイント以上減のカテゴリーを抜粋しました。魚や食用油があげられます。食用油※2は、2016年上半期に続いて、えごま油やココナッツオイルの需要に落ち着きが見られたことが影響しているようです。

下半期カテゴリー別購買動向(減少率の大きなカテゴリー)

 2016年下半期も野菜高騰による影響が出ており、白菜、キャベツなどは1人当たりの平均購買金額は前年を10%以上上回るカテゴリーが多いものの、購入経験率は前年を下回るカテゴリーが多くなりました。調味料カテゴリー等にも影響を及ぼしているものと推測されます。

食品スーパーマーケット業態 購買行動レポートの詳しいご紹介はこちらをご覧ください

  • ※1 本レポートの詳しい概要はレポーティングサービスをご覧ください
  • ※2 サラダ油、なたね油、えごま油、ココナッツオイルなどを「食用油」カテゴリーとして集計しています。商品別の細かい動向にご興味がある方はお問い合わせください。

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