コラム

好調な推移が続くカニカマカテゴリー 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

好調な推移が続くカニカマカテゴリー 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

本記事のPDFファイルをダウンロードする

 最近カニカマがテレビで取り上げられることが多く、消費者からの関心が高まっているようです。そこで、好調な推移が続くカニカマカテゴリーに関して、rsSMデータを用いてその特徴を分析しました。

 最初に、カニカマカテゴリーの月別点数PIを集計し、前年同月と比較しました(図表1)。2018年9月以降前年を上回る月が続いています。2019年9月においても前年を上回る傾向が見られます。

図表1カニカマカテゴリー 月別点数PI
カニカマカテゴリー 月別点数PI

※2019年9月は、1日~7日までの数値

 2018年9月に需要が高まったきっかけは、テレビ番組でカニカマの栄養素が取り上げられたことでした。その放映日を境に点数PIが大きく高まりました(図表2)。

図表2カニカマ 日別点数PI
カニカマ 日別点数PI

 実際に好調な推移が続いていることが確認できましたが、どの世代の購買が進んだのでしょうか。2018年8月と2019年8月のカニカマカテゴリー出現率(=当該月来店者のうちカニカマを購買した人の割合)を性年代別に集計しました(図表3)。どの世代も前年を上回る傾向が見られますが、男女ともに60代以上の増加率が高いです。テレビをきっかけに、高年代層の購買が促進される状況が続いているようです。

図表3カニカマカテゴリー出現率
カニカマカテゴリー出現率

 それでは、カニカマの購買者はどのようなものを併買しているのでしょうか。ここでは、年代によって同時に購買するカテゴリーは異なるのではないかという仮説から、30~50代女性と60~80代女性のバスケット併買分析を行い、差を比較しました。世代で同時併買率に差の出た主なカテゴリーは図表4のとおりです。

図表4カニカマバスケット併買分析(2019年8月)
カニカマバスケット併買分析(2019年8月)

 すると、女性30-50代の方が同時併買率の高いカテゴリーは多いことがわかりました。若年女性の方が調理用途に用いられる可能性が高そうです。

 カニカマは現時点で好調な推移が続いていますが、需要が一巡すると販売点数が元に戻ることも考えられます。図表5、6は同じくテレビで取り上げられたことをきっかけに販売点数が増加したもずくと梅干カテゴリーの月別販売点数PIを集計したものです。需要が落ち着くと前年割れを起こしてしまっていることがわかります。

図表5もずくカテゴリー 月別点数PI
もずくカテゴリー 月別点数PI

※2019年9月は、1日~7日までの数値

図表6梅干カテゴリー 月別点数PI
梅干カテゴリー 月別点数PI

※2019年9月は、1日~7日までの数値

 継続購買を促進するためにも、併買傾向が高いカテゴリーを用いたレシピの提案を行うといった施策が求められます。

本記事のPDFファイルをダウンロードする

ページトップへ