コラム

2015年度上半期の購買行動 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

2015年度上半期の購買行動 株式会社ショッパーインサイト 主任コンサルタント 矢野尚幸

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 2014年4月に消費税が増税されて、1年半が経ちました。消費増税の影響は大分少なくなったと思われますが、消費者の食品スーパーマーケットの購買行動はどのように変化しているのでしょうか。

 株式会社ショッパーインサイトでは、半年に1回食品スーパーマーケットにおける消費者の購買行動をまとめており、このたび2015年4月~9月の購買行動レポートを発刊しました※1。今回のコラムでは特に注目される動向をご紹介します。

 まず、来店客一人当たりの2015年4月の平均来店回数、購買金額、購買点数、客単価、1回当たり平均購買点数を整理しました(平均購買金額、客単価は税込)。消費増税の影響を受けた対前年比との比較も行いました。

2015年4月の購買動向

 すると、各項目軒並み前年を上回っています。特に月あたりの平均購買金額は12,545円となっており、前年比108.0%となっています。

 下記図表は、月別の平均購買点数と客単価の推移とその前年比を集計したものです。6月以降は平均購買点数が前年を下回るものの、平均客単価は前年を上回っており、高単価商品が好調なことが推測されます。

月別購買動向

 「食品スーパーマーケット業態 購買行動レポート」では、各カテゴリーの購買動向も集計していますが、本コラムでは特に需要が伸びた食用油カテゴリー※2に着目します。5月以降、期間中購入経験率(1カ月に来店した人のうち、食用油を購入した人の割合)が前年を上回る傾向にあり、さらに月平均購買金額は前年を20%以上上回っています。これは、従来のサラダ油等も前年売上を上回っていますが、それ以上にえごま油、ココナッツオイルなどが前年よりも大幅に売上が増加していることが要因としてあげられます。テレビ番組等で取り上げられる機会が多く、健康を意識する消費者から購入されたようです。同様にオリーブ油、香味油などのカテゴリーも好調に推移しています。

食用油の購買動向

 2015年上半期時点では食用油は大きく一人当たりの月平均購買金額は増加していますが。引き続き好調に推移するかどうか、今後も注目していきます。また、2015年下半期に需要が高まったカテゴリーは何かに関しても、まとまりましたら、ご紹介したいと思います。

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