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2016-12-09

[シニアアプローチ]
〜超高齢社会生き残りをかけたシニアシフト戦略構築へ向けて〜
「ID-POS分析でシニアの購買行動を探る」第4回

(株)ショッパーインサイト・アドバイザー
元:公益財団法人ハイライフ研究所専務理事 高津春樹

データ作成:(株)ショッパーインサイト・コンサルタント 白川淳一

前回は、realshopper SMから買上シェア、来店状況、一回当たりの買上点数・金額などのデータを取り上げ、仮説を立て、現役世代と対比するなかで、シニア(70・80代)のスーパーマーケット(以下SM)におけるポジションと基本的な購買行動を検証しました。今回は、MD構築やプロモーション戦略策定の重要な要因となるシニアの家計実態に基づく購買行動を検証してみたいと思います。

※なお、データに関しては、realshopper SMより2015年1月から12月の1年間を対象として取り上げ分析を加えます。また、データ分析にあたっては、退職に伴う生活上の変化が顕著に現れると思われる70代以上を中心にその動向を見ていきたいと考えています。

シニアの買物1・・・シニアの給料=年金支給日と購買行動(上)

プロローグでお話ししたようにシニアの家計の大半は年金によって支えられています。そして、収支は厳しく、年金を中心とした収入では不足が出て、不足分は貯蓄から補填しているというのが家計収支の実態です。このような中で、どのように食生活を組み立て、食品を購入しているのかを年金支給の特性を踏まえ仮説を立てて検証してみたいと思います。

1.年金支給の特性と購買行動への影響

現役世代の方は、ご存じない方もいるかと思いますが、シニアの給料ともいえる年金は、現役世代の給料支給と較べると以下のように大きな違いと特徴があります。

  • ・現役世代の給料は毎月支給だが、シニアの年金は2か月毎の偶数月に2か月分がまとめて支給される
  • ・現役世代の給料は多くは月末支給だが、シニアの年金支給は月半ばの15日である

このように支給される年金に基づいて、シニアは家計を組み立てています。この特徴を持った年金支給方法は、シニアの家計、そして、それに基づく食品購買行動にどのような影響を与えているのかを、仮説を立てて見てみたいと思います。

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