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2017-05-23

[シニアアプローチ]
〜超高齢社会生き残りをかけたシニアシフト戦略構築へ向けて〜
「ID-POS分析でシニアの購買行動を探る」第6回

(株)ショッパーインサイト・アドバイザー
元:公益財団法人ハイライフ研究所専務理事 高津春樹

データ作成:(株)ショッパーインサイト・コンサルタント 白川淳一

前回は、家計にスポットを当て、年金支給の特性がシニア(70・80代)の購買行動に及ぼす影響を検証してみました。今回は、スーパーマーケット(以下SM)の販売戦略構築上重要ポイントとなる世帯構造に注目し、シニア特有の世帯構造が購買にどのような影響を及ぼしているかを検証してみたいと思います。

※なお、データに関しては、realshopper SMより2015年1月から12月の1年間を対象として取り上げ分析を加えます。また、データ分析にあたっては、退職に伴う生活上の変化が顕著に現れると思われる70代以上を中心にその動向を見ていきます。

シニアの買物2・・・シニアの世帯構造特性が買物に及ぼす影響

世帯構造の特性は、当然のことながら食生活を特徴づけます。そのため、SMのMD、さらには、食品メーカーの商品戦略などを検討・構築するうえで重要な要因となります。
スーパーマーケット業態が小売業のトップに立った1970年代の世帯状況は、第2次ベビーブームを迎え、1975年には実に全世帯の4割近くが児童のいる核家族でした。これを背景として構築されたのが、現在もSMの基本販売戦略となっている、子供のいる親子4人の核家族をベースとしたMDです。
しかし、現在、2014年の世帯状況はというと、児童のいる世帯は2割強と大きく減少し、代わりに高齢者のいる世帯が5割弱と飛躍的に増加。その中でも高齢者のみの世帯(単独・夫婦2人世帯)は全世帯の3割弱を占め、高齢者のみの世帯が児童のいる世帯を上回る状況となっており、高齢者のみの世帯をベースにおいたMDの確立が急務という状況となっています。

1.シニアの世帯構造とその特性が及ぼす影響…弁当・惣菜・即席食品は必需品?

上記を念頭に、ここでは、シニアの世帯構造の特性が購買にどのような影響を与えているか仮説を立て検証してみたいと思います。

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