コラム

レモン商品の販売動向

レモン商品の販売動向

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 レモンを用いた商品への需要が高まっています。既存商品が好調なだけではなく、新商品も多く発売されており、市場は活況を呈しています。そこで、rsSMデータを用いてレモン商品の販売動向を明らかにしました。尚、今回は関東エリアに限定して分析を行いました。

 最初に、生鮮のレモンカテゴリーの2020年における月別金額PIを集計し、2019年同月と比較しました。2月までは前年を下回っていましたが、3月以降前年を上回り、例年需要の高い6月や7月には対前年比140%を超えました。レモン自体のニーズが高まっていることに加えて、コロナ禍で在宅率が高まったことも要因と見られます。

生鮮レモンの月別金額PI
生鮮レモンの月別金額PI

 それでは、レモンを用いた食品の動向はどのようになっているでしょうか。今回は、商品名に「レモン」「檸檬」「れもん」「レモネード」などと表記されている商品を対象にしました。主な商品は下記のとおりです。

主なレモン商品
主なレモン商品

 最初に、rsSMの対象店舗におけるレモン商品の出現SKU数を集計し、前年同月と比較しました。2020年は前年と比べてどの月もSKU数が増加しており、レモン商品の販売数が増加傾向にあることがわかります。

レモン商品販売出現SKU数
レモン商品販売出現SKU数

※rsSM関東エリア内で発売が見られたレモン商品のSKU数を集計

 次に、カテゴリー別(i-code分類2)の月別販売金額PIを集計しました。例年夏場に需要が高まりますが、2020年は2019年同月を大きく上回っているのが確認できます。
 カテゴリー別では、酒類、飲料の構成比が非常に高いですが、調味料や菓子の構成比も高まりつつあります。

レモン商品カテゴリー別販売金額PI
レモン商品カテゴリー別販売金額PI

 i-code分類4のカテゴリー別金額PIを集計したのが下記図表です。多くのカテゴリーで前年を大きく上回りました。特に、酒類・飲料ではチューハイ・カクテルが、酒類・飲料以外ではドレッシングの増加幅が大きいです。そこで、この2カテゴリーに関して、もう少し細かく見ていきます。

カテゴリー別別販売金額PI(1月~12月)
カテゴリー別別販売金額PI(1月~12月)

※主なカテゴリーを抜粋
※レモン果汁は「ポン酢」に該当

レモンチューハイ・カクテルの動向

 レモンチューハイ・カクテルの金額PIは前年比146.5%でしたが、どの世代からの支持が高かったのでしょうか。性年齢別の出現率(=期間中来店者のうち、当該カテゴリーを購買した人の割合)を集計し、2019年と比較しました。
 すると、元々男女ともに若年層の出現率が高く、さら前年と比較した増加幅でも男女30代以下が大きくなりました。若年層の購買がさらに進んだことが、レモンチューハイ・カクテル好調要因と言えそうです。

レモンチューハイ・カクテル出現率
レモンチューハイ・カクテル出現率

 レモンチューハイ・カクテルの中でも、若年層の点数構成比が相対的に高い商品は下記のとおりです。2019年から2020年にかけての新商品、リニューアル品、季節限定商品などが挙げられ、新規性から若年層の購買が進んだものと見られます。

若年層(男女20代・30代)の点数構成比が相対的に高い主な商品
若年層(男女20代・30代)の点数構成比が相対的に高い主な商品

※レモンチューハイ・カクテル内における商品別点数構成比を全会員と30代以下で集計し、30代以下の点数構成比が相対的に高い商品を抜粋

レモンドレッシングの動向

 レモドレッシングの金額PIは前年比132.0%でしたが、どの世代からの支持が高かったのでしょうか。性年齢別の出現率(=期間中来店者のうち、当該カテゴリーを購買した人の割合)を集計し、2019年と比較しました。
 すると、元々女性40~50代の出現率が高く、さらに2020年の増加幅も同世代が大きいことがわかりました。主要購買者層の購買がさらに進んだことが、レモンドレッシング好調要因と言えそうです。

レモンドレッシング出現率
レモンドレッシング出現率

 レモンドレッシング主要顧客の女性40~50代が同時に購買する生鮮食品はどのようなものでしょうか。併買状況を分析しました(生鮮のみ)。
 下記期間では、リーフレタス、レタス、トマト、ミニトマトの他、アボカド、エリンギなどとの併買率が高いです。
 また、同時期の和風ドレッシング購買者の同時併買率と比較したところ、アボカドや、エリンギ、舞茸のキノコ類などとの併買率は、相対的にレモンドレッシングの方が高いことがわかりました。また、柑橘やりんごとの併買率も高いです。一方、ベーコン、ロースハムなどの精肉類の併買率は、和風ドレッシングほど高くはないことがわかりました。

レモンドレッシングバスケット併買分析(21年1月:関東女性40~50代)
レモンドレッシングバスケット併買分析(21年1月:関東女性40~50代)

※同時併買率3.0%以上かつリフト値の高い生鮮カテゴリーを抜粋

 2021年以降も、レモン商品はSKU数や販売⾦額PIは前年を上回っています。また、飲料や調味料だけではなく、ヨーグルト、冷凍惣菜といったカテゴリーでも販売が増えていることから、しばらく好調が続くものと見られます。今後はレモン商品間での訴求強化などが期待されます。

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